(医)英和会 坂本内科胃腸科クリニック 中山駅駅前
TEL:045-935-7811
患者さんの立場にたった、分かりやすい治療を心がけています。消化器の専門医として新しい技術を取り入れながら地域医療に貢献していきます。

www.sakamoto-mc.com
All Rights reserved.

院長室だより               

★アカラシア★

アカラシアは、下部食道噴門部の弛緩不全による食物の通過障害や、
食道の異常拡張などがみられる機能的疾患である。頻度は10万人に
0.4~1.1人で、性差は無く、20~60歳で発症することが多い。
原因は不明であるが、Auerbach神経叢の変性消失がみられ、迷走神経系の
異常や食道壁に存在する筋間神経叢における抑制神経系の障害などが
考えられている。重症度分類として、X戦造影所見による拡張型分類と
拡張度分類とがある。自覚症状としては、嚥下困難(特に流動物)、
口腔内への逆流、胸痛・廃部痛などがあり、他覚所見としては体重減少
などがみられる。

鑑別・治療法選択に必要な検査
・X線造影検査
・食道内視鏡検査
・食道内圧検査

治療法の種類

・薬物療法
LES圧を低下させる薬剤としてカルシウム拮抗薬やニトロ化合物がある。
・強制拡張術
ブジー拡張術は古典的であり合併症も少ないが、効果にはバルーン強制拡張術
に劣っているので、PDが一般的である。
・手術


★潰瘍性大腸炎の診断のポイント★


慢性の粘血便を主張とし、内視鏡検査あるいは直腸X線検査で潰瘍性大腸炎の
特徴的な所見を認め、類縁疾患が除外できれば確信としてよい。
下部消化管内視鏡検査は、罹患範囲および重症度を決定し治療するため必須である。


★高齢者の肺炎★

高齢者が肺炎になると、重症化して命にかかわることがあります。
肺炎が重症化する要因は低栄養と不活発さです。日ごろからしっかり
食事をとり、体を動かしていると、肺炎になっても大事に至らずにすむことが
多いのです。また、高齢者の肺炎には多かれ少なかれ誤嚥がかかわっているので、
嚥下訓練を行い、口の中を清潔にしておくことが予防につながります。
肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンも接種しておきましょう。


★Barrett食道★

Barrett食道とは、下部食道の扁平上皮が不完全型の腸上皮化生を
有する円柱上皮に置き換えられた状態を示す。下部食道の円柱上皮部の
長さが3cm以上のものをLSBEと呼ぶ、それ以外のものをSSBEと呼ぶ。
頻度は胃体部皺壁の上端を境界とする欧米では人口の1%前後に、食道下部を
縦走する柵状血管網の下端を境界とする日本では内視鏡検査例の10~20%に
発見される。病的胃食道逆流がBarrett食道の原因であると考えられて
いる。ところが、Barrett食道を合併しない高度の逆流性食道炎、
逆流性食道炎のないBarrett食道も多く、発症機序がすべて解明されて
いるわけではない。定期的な内視鏡検査による検診が広く行われている日本では、
無症状で内視鏡検査を受け、たまたま発見されることが多い。
症状がある場合には、逆流性食道炎例の症状と差はなく胸焼けを主訴とする。
Barrett食道は、年間0.5%程度の発癌が起こり、食道腺癌となる。
無症状で、Barrett食道の内視鏡生検でdysplasiaが認められないとき
経過観察のみが必要で積極的な治療は行われない。
有症状でBarrett食道粘膜にdysplasiaが認められないとき、
逆流症としてプロトポンプ阻害薬(PPI)の投与が行われる。
逆流性食道炎やBarrett潰瘍を認めるとき、PPIの投与を行う。


★潰瘍性大腸炎★

・潰瘍性大腸炎は主として粘膜を侵し、しばしばびらんや潰瘍を形成する
大腸のびまん性非特異的炎症である。
・いまだ病名は不明であるが、遺伝的因子と環境因子が絡み合って、免疫担当細胞を
中心とした腸管局所での過剰な免疫応答を引き起こしていることが、発症と炎症の持続に
関与していると考えられている。発症年齢は15~30歳と若年層に多くみられる。
50~70歳に小さいが第二の発症ピークがある。男女差は明確ではない。

診断のポイント
慢性の粘血便w主訴とし、内視鏡検査あるいは注腸X線検査で潰瘍性大腸炎の特徴的な
所見を認め、類縁疾患が除外できれば確診としてよい。
下部消化管内視鏡検査は、罹患範囲および重症度を決定し、治療法をするため必須である。


( P-1 / 275 ) 次のページ