(医)英和会 坂本内科胃腸科クリニック 中山駅駅前
TEL:045-935-7811
患者さんの立場にたった、分かりやすい治療を心がけています。消化器の専門医として新しい技術を取り入れながら地域医療に貢献していきます。

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院長室だより               

★ワクチンによる感染対策★



ワクチンで予防可能な麻疹・風疹・水痘・ムンプスの4種類の感染症については、
予防接種率の低下やわが国のワクチン政策の問題から、多くの課題を抱えている。
麻疹や風疹患者の市中での大流行がここ数年発生している。予防接種率が低下している
世代を中心に免疫を持たないヒトが周囲にいると二次感染症者を多く出しやすい状況を
抱えている。医療従事者である・なしに関わらず、妊娠可能期間にある女性については
母子間での胎内感染・産道感染等の観点からこれら感染症のワクチンによる予防が肝要
である。


★カンピロバクター感染症★


カンピロバクターはわが国において最も重要な食中毒細菌の1つである。
通常、カンピロバクター属細菌は、家畜、野鳥や愛玩動物などの腸管内に
生息し、これらを直接、間接的に介してヒトへの感染源となる。特にニワトリ
での汚染率が高く、生あるいは加熱不十分な鶏肉が食中毒の原因となる。
カンピロバクターによる急性胃腸炎は、2~5日の潜伏期の後、下痢、発熱、腹痛
などの症状を呈する。血便を伴う場合もある。一方免疫力が低下した患者の場合、
腸管から侵入した菌が血行性に全身に広がり、敗血症、髄膜炎、心内膜炎や尿路感染
などの腸管外感染症をひき起こすこともある。消化管症状を示さず髄膜炎を発症した
報告もある。また、C.jejuniによる下痢発症後まれに四肢に力が入らなくなる、
ギラン・バレー症候群を発症することもある。


★咽頭・扁桃炎★


咽頭痛は日常診療において最も頻回に訴えられる症状の1つであり、その起炎微生物に
関しては、ウイルス性と細菌性の頻度についてさまざまな報告がなされているのが現状で
ある。咽頭痛、発熱、全身倦怠感は成人ではその約90%が、小児では約60~70%が
ウイルス性と考えられており、多くは良好な経過をとり、数日で改善する。しかし、
ウイルス性上気道炎が4~6日で改善せず、咽頭痛、発熱などの主症状が憎悪した場合に、
急性咽頭・扁桃炎の病態をとると考えられ、このような場合にはA群レンサ球菌などによる
細菌感染の可能性もある。


★認知症予防★


2025年には、高齢者の4人に1人が、認知症と認知症の一歩手前である軽度認知障害(MCI)
になると推定されています。MCIは病気ではありませんが、認知症になる前、この状態の期間が
必ず存在します。そして、MCIから健常に戻る人がいる一方、放置していると認知症へ進行する
確率が高くなります。物忘れが多く、不安を感じたら、専門医を受診し、できるだけ早く対策を
始めましょう。


★高血圧症★


高血圧と診断されるのは、医療機関で収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が
90mmHg以上の場合です。慢性的に血圧が高い状態は体に負担をかけ、血管では動脈硬化、
心臓では心肥大が進みます。それが元になって、脳卒中や心筋梗塞、不整脈、心不全などを
発症しやすくなります。ほかにも、腎臓では慢性腎臓病(CKD)の、脳であれば認知症のリスクに
なることがわかっています。脳卒中や心筋梗塞は、直線的に生命に危険を及ぼすこともあります。
そうでなくても、これらを発症すると何らかの障害が残ることが多く、生活の質(QOL)が大きく
低下することは少なくありません。


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