(医)英和会 坂本内科胃腸科クリニック 中山駅駅前
TEL:045-935-7811
患者さんの立場にたった、分かりやすい治療を心がけています。消化器の専門医として新しい技術を取り入れながら地域医療に貢献していきます。

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院長室だより               

★家庭血圧と生活習慣の改善★


家庭血圧値を測りましょう。1日1回なら朝、2回なら朝と就寝前で、
1回に測るのは4度までです。血管の機能が保たれていれば、血圧は通常、
1度目より2度目、それより3度目のほうが下がり、4度目は横ばいで
5度目から上昇することがわかっています。可能なら測定した全ての数値を
記録します。生活習慣の改善はどんな人にも必要です。ポイントは1日30分以上、
全身の血流をよくする時間をつくることです。ウォーキングなどの有酸素運動が最適
ですが、腰や膝が痛いなどの理由で運動が難しい人は入浴でもかまいません。
その際は負担をかけないよう半身浴にしましょう。食生活では減塩が重要で、1日6g
以内が重要です。


★高血圧の注意点★

高血圧と診断されるのは、医療機関で収縮期血圧が140mmHg以上、
または拡張期血圧が90mmHg以上の場合です。慢性的に血圧が高い状態は
体に負担をかけ、血管では動脈硬化、心臓では心肥大が進みます。それらが元に
なって、脳卒中や心筋梗塞、不整脈、心不全などを発症しやすくなります。
ほかにも、腎臓では慢性腎臓病(CKD)の、脳であれば認知症のリスクに
なることがわかっています。脳卒中や心筋梗塞は、直接的に生命に危険を及ぼす
こともあります。そうでなくても、これらを発症すると何らかの障害が残ることが
多く、生活の質(QOL)が大きく低下することは少なくありません、血圧は
かならずコントロールしましょう。


★重症急性膵炎★

急性水膵炎は、何らかの原因で膵酵素による自己消化の結果、膵臓に生じる急性の
炎症性変化で、軽症では膵臓周囲に炎症は限局するが、重症では膵の広範な壊死、
サイトカインの放出が起こり、重要臓器の機能不全を発症する。重症急性膵炎は
診断法・治療法が進歩した今日でも約8%が死亡する難治性疾患の1つである。
重症急性膵炎は発症早期には無菌的炎症である。炎症の波及・遷延により腸管粘膜
の透過性が亢進し、bacterial translocation などにより腹腔内の細菌感染が
成立する。発症早期の臓器不全を離脱し得た症例では、後期の腹腔内感染症が最も
重要な予後規定因子となる。


★扁桃周囲膿瘍★


扁桃周囲膿瘍は、①口蓋扁桃の急性化膿性炎症に続発する場合が多く、扁桃上窩を
中心に膿瘍を形成する場合と、②う歯などの歯性の化膿性炎症が原因で扁桃下極の深部に
膿瘍を形成する場合があるが、日常的に遭遇する症例はほとんどが①のケースである。
扁桃の可能性炎症が被膜を超えて被膜下の咽頭収縮筋との間の疎性結合組織に炎症が波及し、
膿瘍が形成される。発症年齢は、20~40歳代の男性に多く、ほとんどが成人であり、小児例は
まれである。多くの場合は片側性であるが、両側性のこともまれにある。起炎菌としては、
好気性菌と嫌気性菌の混合感染が多いが、重症例や副咽頭間隙膿瘍に移行すると嫌気性菌の
検出率が高くなる。


★細菌性腸管感染症★

細菌性腸管感染症は、細菌がヒトの腸管に侵入してひき起こされる感染症
である。腸管感染症をひき起こす代表的な細菌として、カンピロバクター属菌、
腸管出血性大腸菌、赤痢菌などが挙げられる、近年、クロストリジウム・ディフィシル
による院内発症の細菌性腸管感染症も注目されている。日本では、細菌性腸管感染症に
関わる届出として、感染症法に基づく届出と食品衛生法に基づく食中毒としての届出がある。
法に基づく発生動向調査では、腸管出血性大腸菌感染症が最も多く、次いで細菌性赤痢、
腸チフスとなっている。食品衛生法に基づく病因物質別食中毒発生状況によると、患者数は
カンピロバクター・ジェジュニ/コリが最も多く、次いでウェルシュ菌、ブドウ球菌と
なっている。


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