(医)英和会 坂本内科胃腸科クリニック 中山駅駅前
TEL:045-935-7811
患者さんの立場にたった、分かりやすい治療を心がけています。消化器の専門医として新しい技術を取り入れながら地域医療に貢献していきます。

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院長室だより               

★夏バテ★

夏に胃腸がつかれる理由として冷たい飲み物や食べ物などの摂りすぎがあります。
冷たいものを摂ると、胃腸の温度が一気に低下します。たとえばビール一杯、清涼飲料水1杯、
アイスクリーム1個で、内臓温度は4度も下がると言われています。通常の温度まで回復させる
ためには、多くの時間とエネルギーが必要になり、胃腸は疲れてしまいます。もう一つの原因は、
冷房の多用による冷房病です。私たちの体温は、自律神経の力で常に
一定に保たれていますが、冷房が効いた室内と暑い屋外の行き来を繰り返すことで、自律神経が疲労し、
自律神経は胃腸をはじめ内臓の働きを統括しているため、胃腸の働きが落ちてしまうのです。
この2つの原因によって招いてしまうのが、いわゆ夏バテです。つまり夏の胃腸の疲れこそが
夏バテの正体です。


★心臓の病気★

心臓にもいろいろな病気があります。冠動脈が狭くなったり詰まったりする虚血性心疾患、
弁の開きや閉じが悪くなる弁膜症、心膜や心筋に障害がでる心膜・心筋疾患、生まれつきの
心臓の病気である先天性心疾患、心臓の電気の流れに異常がでる不整脈などです。
いずれの病気も重要ですが、スポーツをする際に特に気をつけておきたいのは虚血性心疾患です。


★認知症について★

認知症は65歳以上の人6人に1人が発症し、70代、80代と年齢を
重ねるほど発症率が跳ね上がる、今や非常に身近な病気です。
そして認知症の手前には「軽度認知障害」と呼ばれる状態があります。
「人の名前を思い出せない」「物をどこに置いたか忘れてしまう」など「物忘れ」が
主な症状で、5年後には約50%が認知症に進みます。
心当たりのある方は要注意です。


★高血圧★

血圧が高い状態を放置すると、動脈が硬くなり弾力性が失われる動脈硬化が進み、
狭心症・心筋梗塞や脳卒血・脳梗塞などを起こすリスクが高まります。これらの病気になると、
日常生活に支障が出るだけでなく、命の危険もあります。助かったとしても、後遺症によって
介護が必要な状態になる恐れがあります。しかし高血圧になっても、降圧目標より低い状態に
血圧をコントロールすれば、狭心症・心筋梗塞や脳出血・脳梗塞などになるリスクが
軽減できることがわかっています。診察室血圧の降圧目標は、75歳未満の人で130/80mmHg未満、
75歳以上なら140/90mmHg未満です。動脈硬化のリスクを高める併存疾患の有無によっても
基準値は異なります。


★夜間熱中症の治療について★


就寝時や夜間に、めまいや立ちくらみ、気分が悪い、
筋肉がつるといった夜間熱中症が疑われる場合、
症状が軽度で意識があれば、エアコンをつけて部屋の温度を下げて
、氷や冷たいタオルなどをつかって体温を下げましょう。
首筋やわきの下、太ももの付け根を冷やすと
効果的に体温を下げることができます。
また、水だけでなく塩分が補給できる経口補水液や塩タブレットを
併せてとり、脱水を起こさないようにしましょう。


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