(医)英和会 坂本内科胃腸科クリニック 中山駅駅前
TEL:045-935-7811
患者さんの立場にたった、分かりやすい治療を心がけています。消化器の専門医として新しい技術を取り入れながら地域医療に貢献していきます。

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院長室だより               

★食事による栄養摂取が困難な場合の対策は★


食事からでは栄養摂取が困難な場合の栄養療法として、経口的栄養補助(ONS)の
活用があげられます。一般の食事に100~200kcalほどのONSを追加して経口摂取
することで、COVID-19などのウイルス感染症による低栄養の抑制ならびに感染症
予防にも効果があるとされています。なお、このような栄養療法は、特に高齢者に
対しては感染症発症後の入院早期(24~48時間以内)に開始するべきであり、
長期の絶食を放置すると免疫力の低下や様々な合併症を誘発し、日常生活動作能力
(ADL)の低下をきたすため注意が必要です。また、経口摂取が困難な場合には経管
による経腸栄養が勧められ、経腸栄養が不可であれば経静脈栄養の実施が選択されます。


★社会栄養学★


高齢者は低栄養に陥りやすく、ウイルスや細菌などによる感染性疾患に
一旦罹患すると一気に増悪し、不幸な転帰をとることが懸念されます。
特に、COVID-19などのようにその治療法や予防法が確立していない感染症の
疾患では、その発症や予後が個々の免疫力に依存することになります。このため、
前もって身体の栄養状態を良好に保ち、かつ維持しておくことが肝要です。そこで、
最近、全国各地域で高齢の人々を中心に、社会全体で低栄養の怖さやその対策となる
栄養療法について啓発し、元気に食べて活き活きと生活するための栄養管理、
すなわち社会栄養学という新しい概念が重視され、それが実践されるようになってきました。


★亜鉛欠乏症をきたす要因★


亜鉛欠乏症の要因は様々であり、年齢的な特徴がある。成長期にある乳幼児・小児では
摂取量不足や吸収障害、成人では摂取量不足、薬剤投与や糖尿病・肝疾患など慢性疾患により
・発症することが多い。亜鉛欠乏症を引き起こす可能性がある疾患としては
慢性肝炎、肝硬変、肝性脳症、慢性腎臓病、慢性腎不全(透析)、糖尿病、クローン病、
潰瘍性大腸炎、リウマチ、薬剤性亜鉛欠乏などがある


★亜鉛不足を疑う症状★


亜鉛不足の場合、以下のような症状が現れることがあります。
・味がわからない・食欲がない・皮膚炎・脱毛・傷が治りにくい・貧血
・口内炎・元気がない・褥瘡
このような一般的な症状が多く、見逃されやすいということがあります。


★慢性腎不全の日常生活での注意★


CKDの発症・進行は、生活習慣と強く関連しています。そのため、食事、運動、適正体重の維持、
節酒、禁煙など生活習慣を改善することが大切です。そして、その生活習慣は一時的に改善する
のではなく継続的に実践していくことが重要です。


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